今や「大きな古時計」といえば歌手、平井堅さんが歌ったことで日本中で有名でしょう。2001年、NHKの「アメリカ"大きな古時計"を探して」という番組内で平井堅さんは、アメリカ、ニューイングランド地方を旅しながら、この「大きな古時計」の歴史に触れられます。

        さて、「大きな古時計（原題：Grandfather's Clock）」の作曲者、ヘンリー・C・ワーク（Henry C. Work）は、ウェスレヤン大学の所在地、コネティカット州ミドルタウンで生まれました。大学から歩いて15分程のところにあるワークの生まれた家は、今でもそのまま残っています。（写真右。現在は別の人が住んでいます。）

        NHKの番組の最後に平井堅さんが訪れたサウスチャーチ（写真左）は、誕生地より更に大学に近いサウスストリートにあります。番組をご覧になった方は覚えていると思いますが、サウスチャーチで平井堅さんはニーリー・ブルース(Neely Bruce)音楽教授と会い、ヘンリーの他の音楽作品について教えてもらい、最後に彼の伴奏に合わせて地元の方々と「大きな古時計」を歌います。そのブルース教授こそ、我がウェスレヤン大学の教授で、音楽とアメリカ文化について教えています。